クモ駆除の方法と生態 (セアカゴケグモ)
クモはほとんどの種が牙と毒腺を持っていますが、人間に対してクモ咬症の被害を及ぼすものはごく限られています。
日本で問題になる主な種は、セアカゴケグモとカバキコマチグモが挙げられます。 セアカゴケグモに咬まれた場合は、毒性が強くショック死する場合もあるので注意が必要です。 すぐに病院に行き血清治療をして下さい。 カバキコマチグモも毒性は強く、咬まれた場合は激しい痛みや発赤・発熱などの症状が出ますが、今のところ死亡例は無いようです。 クモ駆除のポイント
● セアカゴケグモに注意 !! ● 日本国内では、1995年に大阪で初めて発見された メスの腹部にある赤~橙の斑紋が特徴的なクモです。 オスには赤い斑紋は無く判別しにくいものの、人体に影響する毒も持っていません。
強い毒性を持つクモとして有名ですが、本来は攻撃性のないおとなしいクモで、素手で触らない限り咬まれる事はないと言われています。また、日本での死亡例は報告されていません。 クモの生態
クモはダニやサソリ等の仲間で、蛛形網に属します。 世界中では 30,000種類以上、日本国内でも 1,000種類以上が知られています。 クモ類は、羽や触角はない、頭部と胸部が分かれていない、脚が4対ある等、昆虫とは異なる形態を持っています。
全ての種類が 捕食性で網を張る造網型、 或いは 網を張らずに歩き回る徘徊型 に分けられます。 ただ徘徊型も卵塊をくるんだり隠れ家を作るのに糸を利用しますので、全く糸を出さない訳ではありません。 日本の代表的な毒クモ ● セアカゴケグモ ●
成熟したメスの体長は0.7~1cm。体全体は黒色で腹部背面に赤色の縦条があります。オスは4~5mm程度で、腹部背面は灰白色で中央に縁取りのある白い斑点があります。
日当たりの良い広い場所のコンクリート建造物、くぼみや穴、側溝、駐車場、墓石、空き缶の中などあらゆる所に生息します。大阪府、三重県、兵庫、和歌山、奈良など近畿地方の各県で定着が報告されており、特に湾岸地域とその隣接地域に多く見られます。
● カバキコマチグモ ●
成体は10~15mm、体は淡黄褐色で頭胸部は褐色。メスは4~5月頃にススキなどの葉の幅の広いイネ科植物の葉を折り曲げ、産室を作ります。この際に、メスを求めるオスが偶発的に家屋内へ侵入し、咬症を引き起こすことがあります。被害時期は5~8月にみられ6月が最も多い。
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