キクイムシ駆除の方法と生態キクイムシの被害を受けやすい木材は、産卵に適した大きさの導管という穴のある、ラワンなど広葉樹のほか、ナラ、ケヤキ、シオジ、タモ、キリなどです。針葉樹といわれるスギ、ヒノキ、マツなどは導管がなく被害を受けません。また、竹を食害することもあります。栄養分の「でんぷん質」は時間がたつと栄養分ではなくなるので被害を受けるのは必ず新しい木材です。 湿った木を食うシロアリとは違い、乾いた木を食害し、住宅や家具に被害を与えるので建物や家具の美観を損ね、木材の強度も失います。放っておくと数年間続き、木材が穴だらけになります。 被害は4~6月頃に多く、家の中の木材部分や家具の中などで木材の粉が見つかることがあります。よく見ると、粉の中心部には直径1~2ミリメートルの穴があいています。 キクイムシ駆除のポイント
キクイムシの生態建物や家具を食害する代表的な害虫です。幼虫はラワン、ナラ、ケヤキ、カシ、竹などを好みます。 幼虫は木材表面近くで冬眠して春に孵化します。通常は5~6月頃に成虫が小孔を開けて飛び出し、その際に木屑と糞を一気に外に排出します。 成虫は赤褐色~暗褐色で体長3~7mm、幼虫は成熟期で体長5~6mm乳白色~黄白色です。成虫の寿命はオスが約1週間、メスは10日前後です。昼間は脱出孔内や導管内に潜み、夜間に飛びまわったりメスが産卵をします。 |