▲チリダニの顕微鏡写真。体長は0.3~0.8mm。チリダニ類は家庭にいるダニの約80%を占めます。チリダニ類でもとくに多いのがコナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニです。 |
アレルギーとは、原因となる物質がカラダに入ったとき、カラダの防御機能が過敏な反応をしてしまうことをいいます。アトピー性皮膚炎やアレルギー性ぜんそく、花粉症などが代表的なアレルギー症状です。このアレルギーを引き起こす原因となる物質を"アレルゲン"と呼びます。
アレルゲンになる物質は実にさまざまです。とくに以下の物が多いといわれています。1) 吸入性アレルゲン… ダニ、埃、花粉、動物のフケ、カビなど。
2) 食物アレルゲン… 乳製品、卵、大豆、そば、小麦製品、 エビ、カニ、イカ、サバなど。
3) 接触性アレルゲン… 金属、植物など。 こうしたアレルゲンのうち、最も多いのが実はダニなのです。アレルギー症状を持つ人の6割以上がダニのアレルゲンに反応します。また、小児アレルギーでは8割以上がダニアレルゲンに反応してしまいます。
ダニの中でもアレルゲンとなるのは、目に見えないチリダニなどの種類。生きているダニはもちろん、死がいや抜け殻、フンもアレルゲンになります。ですから、アレルギーを持つ人のいる家庭では「ダニアレルゲンがどこにどのくらいいるのか?」をチェックして、ダニアレルゲンを減らすことが重要なポイントです。そしてその際は、ダニそのものだけではなく、死がいやフンを取り除くことも忘れてはいけません。 |